ポポロンのほぅむぺぇぢ - 実験ちゃん

まず、画面中にあるマウスカーソルをそのまま「マウス」とします。そして「マウス」につきものの「キャット」を想定し、キャットが線を描くことにします。
キャットはマウスを捕獲しようとして追跡します。キャットはマウスからの引力によって刻々と位置を変えていきます。マウスの引力はキャットとマウスの距離に反比例します。キャットをたぶらかすようにマウスの位置を移動すると、キャットはなめらかにカーブを描いてマウスを追いかけます。
キャットの近くでマウスを動かせば曲率は大きくなり、反対に遠くで動かせば小さくなります。ある点に接続したければ、マウスをその点に固定すればキャットはその位置に至ります。

この曲線を描くアルゴリズムは、２ＤＣＧの名著「TURBO GRAPHICS」（JICC出版局 1990）で紹介されていたもので、それをWindows用ソフトとして再現してみました。書籍中でのターゲットPCは NEC PC9801（16色表示のMS-DOSマシン）でした。

キャットはエイリアスな線を描画します。このソフトウェアで曲線の画像を作成し、高機能なペイントソフトで加工することを想定しています。

Windows Me/2000/XP での動作を（一応）確認しています。インストール作業は必要ありません。
ダウンロードファイルを解凍して取り出した catline.exe を実行してください。

※ catline.exe はレジストリの更新や .ini ファイルの作成は行いません。

catline.lzh （約 22 Kbytes）version 0.1.2β

線の描き方
マウスの左ボタンでドラッグします。左ボタンを離すと描画が終了します。マウスの右ボタンを押している間は描画を一時停止します。

キーボード操作：キャットの追跡速度
↑キーで追跡速度が上がります。↓キーで追跡速度が下がります。また、数字キー（０～９）で追跡速度を変えることができます。

キーボード操作：マウスの引力
→キーで引力が強くなります。←キーで引力が弱くなります。
引力が弱い状態でマウスを急激に動かすと、キャットがあらぬ方向へ飛んでいってしまう場合があります。

キーボード操作：キャットの追跡一時停止
ESCキーで描画（キャットの追跡）が一時停止します。もう一度押すと解除です。（マウスの右ボタンを押し続けている間も一時停止です。）

［ファイル］－［開く］
画像を表示します。アタリをつけるための画像表示に使用します。

［ファイル］－［終了］
ソフトを終了します。

［編集］－［やり直し］
やり直しは１回だけです。ウィンドウをリサイズしてしまうとやり直しに影響する場合があります。

［編集］－［消しゴム］
実際は白色での塗りつぶしです。トグルになっていますので、チェックを外すまで有効です。

［編集］－［全消去］
白色でウィンドウ全体を塗りつぶします。

［ブラシ］
ブラシの色と種類を選択します。混合ブラシは横広ブラシと縦広ブラシを組み合わせたものです。

［ヘルプ］－［オンラインヘルプ］
ブラウザにこのページを表示します。

［ヘルプ］－［バージョン情報］
バージョン情報を表示します。

CatLineで描いた線をペイントソフトに取り込んで加工してあります。描画時のキャット追跡速度とマウス引力の設定は画像のタイトルバーを参考にしてください。

ぜんまい虫（１ドットブラシ）

はにゃ～ん文字（横広ブラシ）

かまきりさん（混合ブラシ）

ぜんまい虫を描くには…
キャットの追跡速度を上げ、マウスの引力を弱めに設定します。そしてマウスを小刻みに動かします。
（あまり大きく動かしすぎると、キャットはどこかに飛んでいってしまいますよ。）

直線を描くには…
マウスの左ボタンを押し、そのまま動かさずにESCキーで一時停止状態にします。目的の場所までマウスをドラッグし、もう一度ESCキーを押して一時停止状態を解除します。直線が引かれたらマウスの左ボタンを離します。